合コンバーに婚活 恋も結婚も合理主義
ここ数日、仕事で新宿に行く機会が多い。甲州街道沿いを歩いているとフッと目に入った看板が……スペイン料理のレストラン。もう何年も前に、大好きだった彼氏が「今度一緒に行こう」って言ってくれてたお店。でも、その約束は実現せぬまま彼とは別れてしまった。彼とのデートは新宿が多かったなぁと心にぽっかりと穴があいたような気持ちになる……。
たしかに彼との結婚なんてほとんど考えていなかった。そう、結婚を考えないほど、二人の関係には自信があったからだ。
もしも…あの恋に終わりがなければ? 今、あえて結婚したいと強い目的を掲げて婚活をしている私にとって、元カレからのプロポーズを妄想するたびに、今の自分の行動がやるせない。まあ、いまさらなにを考えたとて、失った恋は再生しない。どんなに好きでも、別れなくてはならない時もあるってことを初めて知った恋でもあった。
さて、あれから何年も経つのに、彼以上に好きな人には出会えていない。その後の交際相手に対してはいつも「もし、彼だったら」ってどこかで比較してしまってた。
そんなわけで、甲州街道を一人で歩いていると失恋の記憶がよみがえって心が寒々とする。こんな私はもう恋は出来ないのではないかと考えてしまうときだってある。でも、私、頑張らなきゃ!!
きっと、彼以上に好きな人と巡り会えると信じよう!
それはそうと4対4の合コン!に参加してきた。女子友のPちゃんが合コンバーに誘ってくれたのだ。
合コンバーというとわざわざ男女で行かずとも、そこに行けばそこに来ている男性陣と同じ卓で相席を調整してくれるのが売りじゃないの? と学習していたのだが、最初っから男女で入店するのもアリなんだと思った。で、調整役となるPちゃんは私より4歳年下のとっても元気キャラな女子。彼女の存在は周囲をいつも明るくしてくれる。仕事の関係で仲良くなったのがキッカケで時々連絡を取り合っている女子友だ。仕事ではたった2ヶ月足らずの関わりだったけど、いまでも仲良くしてくれて、合コンまでセッティングしてくれて感謝です。('∀'●) 私は女子友には恵まれているんだけどなあ……。
合コンバー開催場所は新宿のタイ料理レストラン。
照明が暗く、インテリアもリゾート風のとっても雰囲気の良い素敵なお店。男子は某大手運送会社の本社に勤める方々。運送会社っていうと思わずガテン系というかブルーなインパクトが強いのだが、大手の本社勤務というわけで、印象は真逆。現場の男! といった印象はまるで無く、つまりサラリーマンだ。
ちなみに、Pちゃんはこの男子とお見合いパーティで、知り合いになったんだって。で、彼らは一流企業に勤めている男子に多くありがちな、会社自慢
をするでもなく、人当たりが良い、ほんわかしたメンバー。しかし!男子全員、私より6歳も年下ということが判明した。
きっと、私の歳聞いたら男子は引くでしょって思って、最初から私は恋愛関係になれる期待は持たぬことにしました。彼らはたぶん、結婚と恋愛を完全に切り離してアクションを起こせる年齢。一方、私はと言うと結婚するために恋愛する、しかもできれば恋愛期間は短めに…。これじゃやっぱり、最初っから同じ恋のテーブルに乗っかれないのは当然で、20代の男性なんだから結婚に焦る女と交際するほどうざったいものはないんじゃないだろうか? なんて予測してしまうのだ。
もっとも、4歳年下のPちゃんが段取った合コンだから6歳年下の男性陣が参加するのは自然な成り行きなのかも…。それでも、その世代の男性の結婚観とか、30半ばの毒女の結婚相手としての価値とか、男が女に求める理想の結婚相手とか、いろいろと話が聞けた点は有意義だったと思う。
結果的に、誰とも連絡先を交換せずに(期待はしていなかったが)、終電間際であわてて解散っダッシュ!
ふと思った。今の時代って合理的だけど他愛ない。婚活もそう、合コンバーもしかり。余計な時間をかけないで目的を果たそうとする合理性が利口だとされがちだ。
合コンバーは出会いを目的としている男女が来店するから、昔風〝ナンパ〟のような気に入った子になんとかアプローチしようとするガチの努力は必要ない。婚活だって、結婚したいっていう目的がはっきりしているから、恋愛という究極の人間関係で悩み傷つくような経験はカットできる。
〝スマート〟なんてキャッチがあふれて、無駄のなさや合理性が生き方の様々な箇所に浸透しているのは事実だろう。もちろん否定するつもりはない、だって私もネット婚活を利用して短気で成婚したいと宣言しているのだから。むしろ…非合理的というか不器用なというか、そういう生き方を選べない時代だなとフッと思うのだった。
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